いつもありがとうございます!
今回も、
顧客心理マーケティング物語、第5話です。さっそく始めたいと思います!
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■第5話
男は、それからというものの、
少年たちに鏡に映った顔を見せることにしました。でも、
「それほど汚くないからいいよ」
と売れないこともしばしば。そんなある日、
男のフィアンセの家具職人の娘が
手伝いに来てくれました。村一番の美人と評判の娘です。
娘が、
「濡れタオルはいかがですか?」
と声をかけると、
とたんに少年たちが近づいてきました。少年たちは、娘に声をかけます。
「濡れタオルはいくらなの?」
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■問題
男が声をかけても少年たちは集まりませんでした。
娘が声をかけると少年たちは集まりました。
一体この違いは何なのでしょうか?
■解説
村一番の美人と評判の娘ともなれば、
少年たちの憧れの的です。少年たちのこころはときめきます。
このときめきが商品へのときめきにもつながります。
感情は、からだの内部の反応とつながっています。
人は、体の内部の反応があると、
それと一致する感情などを持つようになるのです。いわゆる、「吊り橋効果」といわれるものです。
ある実験で、
「吊り橋の上で異性を見かけると、
吊り橋の怖さからうまれるドキドキが異性に対するドキドキと認識され、
異性に対する好意が高まりやすい」という実験結果がでています。
これと同様に、
「村一番の美人と評判の娘を見たことによる
胸のドキドキが、商品に対する期待によるドキドキと
混同して認識され、
その商品に対する期待が生まれ」少年たちは濡れタオルの金額を聞いたのです。
第5話はいかがでしたでしょうか?
少しづつ、人間の心理が出てきましたね!
今回も、最後までご覧いただき、
本当にありがとうございます。