いつも、本当にありがとうございます。
今日は、顧客心理マーケティング物語、
第30話です。
さっそく、どうぞ!
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■第30話
男の店では、
使用後の濡れタオルを回収、
きれいに選択し、消毒もしたうえで再利用しています。
しかし、
「誰かが使ったタオルだよね……」と
いやがるお客様も少なくありません。
そこで男は、
『マイ濡れタオル』を新たな賞品として
用意することにしました。
自分の名前が刺しゅうされた濡れタオルです。
マイ濡れタオル会員は会員証を見せれば、
「○○さまですね。こちらをどうぞ」と、
自分専用の濡れタオルを渡されるのです。
評判は上々でした。
値段が高いにも関わらず、
会員になった人の利用率は高かったのです。
■値段が高かったにも関わらず、利用率が高かった理由とは?
お客様にとって、
『濡れタオル』と『マイ濡れタオル』の違いは
どこにあるのでしょうか。
単に自分専用だからよいということだけではありません。
自分の名前が入っていることに加え、
自分の名前で呼ばれることから、
お客様は、お店が自分のことを認めてくれている、
自分は特別扱いされていると感じるのです。
特別扱いされていると感じることで、
店に対するロイヤリティ(忠誠)があがり、
利用頻度も高くなるのです。
人は、自分が特別扱いされていると感じるとうれしいものなのです。
人は、自分の名前に高い関心をもつため、
ちゃんと自分の名前を読んでくれる相手に対して、
好意を持ちます。
名前を呼ぶことで、人間関係がスムーズになるのです。
中には、名前を呼ばれたくないお客様や、
名前を呼ばれたくないシーンもあります。
このような場合は、
名前は呼ばず、お客様のことを覚えているということを
伝えられればOKです。
以上、第30話でした。
今回も、最後までご覧いただき、
本当にありがとうございます。