いつも、本当にありがとうございます。
今日は、心理顧客マーケティング物語の
第26話をお届けします。
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■第26話
少々強引な売り方をしたことが評判になり、
売上が落ちてきた隣の店が、
あるときノボリを出しました。
『用意しすぎました。このままではつぶれます。
お願いだから買ってください』
と書かれたノボリです。
それを見た少年たちの何人かは、
「かわいそうだよね。。。」と、
隣の店に入っていきました。
それに味をしめた隣の店は、
『倒産決意! 買ってください!!』
というノボリも立てたのです。
数日間は盛況でした。
でも、そのノボリはずっと立っていたのです、
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■問題:
このノボリを立て続けている隣のお店は、
今後どのようになっていくでしょうか?
■解説:
ノボリを見たことで、
少年たちの心には、隣の店に対する同情が生まれました。
用意しすぎましたという言葉に正直さを感じたということも
一つのポイントです。
正直に実状を告白し、
お願いするという態度に、
同情が生まれ、
少年たちは隣の店に入っていったのです
『泣き落とし』という言葉があるように、
同情を買うことで、ものを売ることもできるのです。
しかし、ほとんどの場合このやり方は、
繰り返せるものではありません。
調子に乗った隣の店は、
『倒産決意! 買ってください!』という
ノボリを立てています。
この場合は、倒産というキーワードから、
掘り出し物があるかもしれないという心理が生じるため、
ノボリの設置当初は集客が見込めます。
しかし、
一度店内に入った客は、
その実態に気づくと二度と入店しなくなります。
それ以降は、初めての客しか入りません。
自分だけにとって都合よくなるように
人の心理につけ込むビジネスは長続きしないのです。
以上、第26話でした!!